文系卒でSIerに就職しましたが、諸般の事情により2年足らずで退職しました。「文系」という立場から、SIerがツラかった理由をご紹介します。
そもそもSIerの新卒って文系もいるの?
自分が入社した会社の新入社員は、文系と理系が半分ずつくらいでした。意外と文系も多いんだな、という印象かもしれません。
SIerの新卒説明会などにいくと「ITコンサル」という言葉が往々にして使われます。コンサル、という言葉にひかれて文系の皆さんは入社するのかなと思います。

ブー谷も「ITコンサル」という職業をイメージして就職しました。
①プログラミングに関する知識がない
SIerは「お客さんからシステム開発を受託し、実際に製作するベンダーなどを管理しながらシステムを完成させる」のが主な仕事です。いわゆる「上流工程」をメインに担当することになります。
ただ、ベンダーと会話をしたり、お客さんに説明をするときに、ある程度のプログラミング知識は必要です。そのため、新卒であればプログラミングの研修があったり、年次が低い間はSEのように開発に携わったりします。
理系卒の一部の方は大学でプログラミングを経験している一方、文系卒はほとんどがプログラミングの経験がありません。そのため、研修や仕事でプログラミングをすることになった場合、「理系の同期は開発できてるのに自分は知識すらない!!!」と悩むことになります。
②資格の勉強に時間がかかる

SIerでは、昇給・昇格の条件として資格の取得が必要な場合があります。例えば、情報系の資格「基本情報技術者試験」や「応用情報技術者試験」などは、さまざまな会社で取得を推奨されていると思います。
これらの資格試験は、多くの問題が「理系的」な問いです。アルゴリズムの考え方や計算など、数学ができないと解くのが大変な問題が多くあります。数学アレルギーで文系を選んだ、という方にはかなり厳しい資格試験です。より上位の資格になれば、文系的な問い(論文など)もでてきますが、前提資格である下位資格につまづく可能性があります。
仕事が終わってからの時間や休日に勉強することになるので、「そんなの嫌だ!!!」という文系の方は注意が必要です。
③常にITに関する知識を学び続けなければならない
ITに関する技術は日進月歩で進化しています。クラウド・AI・コンピューターウイルス…など、良し悪しを問わず、常に新しいモノが生まれています。そのため、システム屋さんとしてやっていくなら、日々情報を取り入れ、学んでいく必要があります。
iPhoneの新作発表まとめ記事を読むようなテンションで、情報を楽しんで吸収していけるのであれば問題ないと思います。一方、IT用語が分からないとか、情報を読むのが苦痛に感じるならあまり向いていないかもしれません。
向いてないなと思ったら転職してもOK
「文系でSIerに入社したけどやっぱり向いてないな…」という場合は、転職もアリ。第二新卒での転職に悩んでいる方は、以下の記事も参考にしてみてください。
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