新卒でSIerに入社しましたが、2年目で辞めました。1年間と少しという短い間でしたが、そのなかでキツかったことを振り返ります。
夜中に電話がかかってくる
自分が担当するシステムで障害が起こると、昼夜問わず呼び出しの電話がかかってきます。システムによって障害を検知する時間は異なりますが、わたしが担当していたシステムは朝2時とか朝3時くらいに検知する仕組みになっていたので、その頃に電話がかかってきていました。
もちろんその時間帯は眠っているので、電話の着信音で叩き起こされます。ねぼけたままの脳みそで、システム名やら発生時間やらエラーメッセージやらを聞き流し、何かが起こったということだけ確認して上司に連絡。必要があれば出社したり、ベンダーさんに連絡したりします。
月に数回あるかないかですが、いつかかってくるかというドキドキは常に抱えて生活していました。休日に電話がかかってくる部署もあり、仕事ケータイを手放せないと嘆いていた同期もいました。生活と仕事を切り離せないのは、結構ツラかったです。
休日出勤がある
システムのリリースは基本的に休日に行っていました。ユーザーは平日にシステムを使うので、平日のリリースは不可能でした。そのため、2〜3ヶ月に1回は休日出勤がありました。(リリースが多い部署では、毎週のように休日出勤がある場合も。)
休日出勤の場合は、だいたい土曜日の夕方に出社して作業を行い、日曜日の朝方に帰宅するというスケジュール。土日が潰れるにもかかわらず、(当たり前ですが)代わりの休みは1日しかないのが嫌でした…。また、リリース日は往々にしてズレるので、数ヶ月前から計画していた予定を直前でキャンセルするなど、関係する方にいろいろ迷惑をかけてしまうのも心労でした。
友達減りそう…と思いましたが、わたしの友達はみんな優しかったので、そんなことはありませんでした。
先輩たちがみんな優秀で忙しそう
先輩たちはみんな「常に」忙しそうでした。わたしは配属されてから数ヶ月は定時退社していたのですが、すぐに残業の毎日になりました。通常は19〜20時頃、忙しいときは23時頃の退社が当たり前に。ただ、先輩のなかにはわたしよりも早く来て遅く帰る人や、毎日23時頃まで残業している人がたくさんいました。
また、部署には小さいお子さんがいるママさん先輩もたくさんいましたが、こちらもみなさん常にお忙しそうでした。早く来て、子供のお迎えのために定時で帰られるのですが、遅い時間のチャットにも反応。しかも、定時できっちり上がれるのは「仕事ができるから」というハイスペックに裏付けされているからこそでした。
そんな先輩方の姿を見ていると「もれなく自分もさらに忙しくなるんだろうなあ…」と思うと同時に、「もし子供ができたら、あんなハイスペックママになれるだろうか…」という漠然とした不安に襲われました。将来への不安を常に感じていたように思います。
自分がこの仕事に向いてないと思った
システム開発は理論的に見えて、実は全然理論で語れない作業です。ユーザーは漠然と「こういうことを実現したいから、それができるシステムを作ってくれ」と注文してくるので、こちら側で仕組みや作り方を考えて進めていきます。これが正解!というやり方はないので、常に「自分がいまやっていることは正しいのだろうか…」と不安になります。
そして、明確なゴールもありません。将来的に障害が起こらないよう、さまざまな事象を想定してテストを行いますが、将来のことは誰にもわからないので、いつか何かが起こるかもしれないという不安は拭いきれません。このあたりの「ドキドキ感」を受け入れられる人でないと、SIer(SE)は厳しいと思います。
自分はこの「ドキドキ感」が非常にツラかったです。詳しくは以下の記事もチェックしてみてください。
辞めたくなったらとりあえず転職活動をしてみよう
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