結論としては、社内SEでプログラミングはできなくてもOKですが、『プログラミング的思考』は必要となります。
この記事では、大手SIerからメーカーの社内SEに転職した私が『社内SEでプログラミングができなくてもいい理由』について解説します。
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社内SEでプログラミングができなくてもいい理由
社内SEはプログラミング開発をしない
社内SEでは基本的にプログラミング開発をしないため、プログラミングスキルは必要ありません。社内SEの業務としては、ネットワーク機器やサーバー、ストレージといったITインフラの導入/運用保守がメインの業務となります。そのため、プログラミングスキルよりもインフラエンジニアとしてのスキルが重宝されます。
また、何かシステムを導入しようとした場合にはパッケージソフトをパッケージベンダーから購入して導入する場合がほとんどです。
システム導入時の社内SEの業務としては、要件をヒアリングしてまとめ、その要件を満たすパッケージソフトを比較検討して導入することが主な業務となります。
その他の社内SEの仕事内容については下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひご参照ください!
プログラミングができる社内SEは少ない
社内SEの業務の中でプログラミング開発する機会が少ないため、社内SEにはプログラミング開発をできる社員は少ないです。
『プログラミング開発ができる社内SE』の数少ないケースとしては、『転職をして社内SEになったケース』で、前職でプログラミング開発を行っていた場合です。
社内SEの業務内容的に、ネットワークやサーバー、ストレージといったITインフラに関する知識が必要な業務が多くを占めるため、アプリケーションエンジニア(プログラミングエンジニア)よりもインフラエンジニアの方が優先的に採用されるケースが多いです。そう言った点でも、プログラミング経験のある社内SEは相対的に少ない傾向にあると言えます。
番外編:社内SEでプログラミングができると役立つケース
数少ないですが、社内SEでもプログラミング技術が役立つ場合があります。それはVBAやRPA等の小規模な自動化を行う場合です。大規模な基幹システムのパッケージソフト等の場合は、ベンダー側で開発を行うのが一般的ですが、VBAやRPAは簡易的なソフトウェアでユーザー側でも十分に開発可能なため、費用削減のため内製化をする場合があります。
VBAやRPAは簡易的なソフトなので難しくありませんが、プログラミングの流れや基礎的な考え方を理解しているかどうかで習熟速度が異なります。具体的には定数を定義する概念や、ループ処理の仕組み等です。こちらはIPAの基本情報処理試験および応用情報処理試験のプログラミングの問題を解くのが最も効果的です。
試験形式としては、複数の言語(C言語、Java、Python、アセンブラ)の問題の内から一つ選ぶ形式ですが、言語はどれを勉強しても構いません。私としては最もシンプルなC言語を勉強するのがオススメです。
新しく構築する場合以外でも、特に実務で発生する頻度が高いケースとしては、既存のVBAやRPAのエラー対応があります。ユーザーIDの棚卸しであったり、部署移動時の対応など定期的に発生する業務は自動化されていることが多く、その多くがVBAやRPAなどの簡易的な自動化ツールを利用しています。
その他にもKintoneのような業務改善プラットフォームをユーザーカスタマイズする場合に利用するUserAPIが挙げられます。UserAPIとは、ユーザー側でプログラムを書いて演算処理などを行うことができるオプションのカスタマイズです。必須のカスタマイズではありませんが、このようなプログラムを社内SEが書くケースもあります。
『プログラミング的思考』は社内SEに必要
プログラミング自体は社内SEとして必要なスキルではありませんが、『プログラミング的思考』は社内SEに必要なスキルの一つです。
具体的には、業務の流れを理解して整理でき、統廃合を行えるスキルが必要とされます。なぜこのスキルが求められるかというと、社内SEとはシステム運用における最上流工程を担当する職種であり、業務を最適化するスキルが求められるからです。
社内SEというとOA機器の管理や、システム運用保守という側面がクローズアップされがちですが、その他にも、営業部門や生産部門の業務のヒアリングを行い、業務フローを改善し、システムに落とし込むといった仕事も多くあり、論理的に物事を捉えるスキルは社内SEとして必要なスキルの一つです。
『プログラミング的思考』を養うのにオススメの書籍
プログラミングを一から始めるのはなかなか取っつきにくいという方が多いですが、下記の良書は丁寧に説明されているので初心者の方にオススメです!
初心者でも「コード」が書ける! ゲーム作りで学ぶ はじめてのプログラミング
実際にコードを自分で書いて、ゲーム作りをしながらプログラミング言語を学べるので、楽しみながらプログラミングを学ぶことができる本です。
一個一個動きを確認しながら進んでいくので「キャラクターが動いた!」と感動しながら学ぶこともでき、良書です。
C言語は非常にシンプルなプログラミング言語なので、初級者にはオススメの1冊です。
超初心者向けと謳っているように、プログラミングに必要なごくごく初歩の動作から解説してくれていて、これから始める方にはぴったりの一冊になっています。
C言語ではなくPythonを学びたい!という方はこちらがおすすめです。こちらも超初心者向けの1冊になりますので、この本から初めるのでも問題ありません。こちらは全3冊となっており、1冊ずつ購入することも可能なので、お試しで買ってみたいという方にもオススメの1冊です。
社内SEのおすすめの転職エージェント
特に社内SEは企業における必要人員数自体が少なく、優良なホワイト企業は離職率も低いため、求人自体が他のIT職種に比べて少ない傾向にあります。そのため少なくとも2社以上に登録することをオススメします。私がおすすめする転職エージェントは下記です。
1位:マイナビIT AGENT
画像引用元:「マイナビITエージェント」公式サイト
マイナビIT AGENTはIT業界・業種を専門としていて、社内SEへの転職を検討するならばまずは利用を検討したいエージェントです。マイナビエージェントとの違いは、IT業界・職種を専門にしていること。社内SEの転職に詳しいアドバイザーが、職務経歴書・面接対策をサポートしてくれる点が何より心強いです。
社内SEへの転職を考えている方に一番おすすめできる転職エージェントです!実際に私も利用しています。働きながら転職をするのって、結構大変なんですよね…。マイナビIT AGENTであれば、職務経歴書・履歴書の添削、業界・企業情報の提供、志望企業への推薦など様々な点で転職をサポートをしてくれます。
2位:リクルートエージェント
画像引用元:「リクルートエージェント」公式サイト
リクルートエージェントは業界最大級の非公開求人数を保持しています。また各業界・各業種に精通したキャリアアドバイザーが、転職者に寄り添ってサポートしてくれます。社内SEは枠が少ないこともあり、特に優良企業の社内SEの求人はすぐになくなってしまうことが多いです。そのような求人は倍率が高いこともあり、複数のエージェントサイトに求人を出さなくても優良な人材を獲得できるという側面もあり、単一のエージェントにしか求人が出ない場合もあるので、複数のエージェントに登録しておくことがおすすめです。
マイナビIT AGENTにない求人を補完する目的でリクルートエージェントにも登録して併用するというのがおすすめです!個人的には上記の2社の併用が最もおすすめです。
3位:doda
画像引用元:doda公式サイト
dodaは大手・優良企業を中心に常時豊富な求人情報を掲載している転職サイトです。IT・WEB業界に特化した専門的なアドバイザーが複数いることも特徴です。
マイナビIT AGENTにない求人を補完する目的でリクルートエージェントのほかにdodaも登録しておくとさらに網羅性が高くなり、より理想の企業の求人を見つけることができます!管理ページやアプリの使い勝手は各エージェントによって異なるので、色々と登録してみて取捨選択するのもありですね。
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