はじめに
この記事では、障害対応についてメーカーの社内SEとSIerでの業務内容の違いについて比較します。
実際にSIerと社内SEを経験した僕は、あまりの違いに驚きました!
SIerの場合の障害対応
- 深夜2:00障害発生
業務アプリケーションにて障害が発生。
- 2:30携帯電話に着信
24時間監視の保守チームより、社用携帯に着信。
休日の深夜だとしても関係なく鳴り続ける電話。
上司へ電話で報告し、関連会社へも電話をして出社を指示。
顧客へ電話で報告。お叱りを受ける。 - 3:30出社
会社からでないと本番システムにアクセスできないため、
スーツに着替えて急いで会社へ出社する。
顧客に損失を与えてしまう可能性があるため、大急ぎで会社へ急ぐ。
こういう時のために会社に近いところに住む人が多い。 - 3:40原因調査
システムの状態を確認。
すぐに原因がわかる場合もあれば、数時間分からない場合もある。 - 5:30復旧作業
原因が特定できれば、顧客へ復旧作業の内容を説明し、
了承を得られれば復旧作業を開始する。
ソフトウェア的な設定であれば短時間で復旧可能だが、
ハードウェアの交換が必要だと面倒だ。
業者と調整してデータセンターに出向き、パーツの交換作業を行う。
ハード交換の場合はパーツ調達からになるので、半日は掛かる。 - 日曜日12:00障害報告書作成
顧客向けにとにかく早く障害報告をしないといけないので、
寝ている暇はない。 - 14:00社内レビュー
障害報告書の社内でのレビューを受ける。
自社の作業ミスだとしても、馬鹿正直に報告してはいけない。
嘘をつかない範囲でそれらしい理由を考えねばならない。 - 16:00障害報告
今回の障害の続報を顧客の担当者向けに電話で行う。お叱りを受ける。
- 20:00帰宅
日曜日の20:00にようやく帰宅。
月曜日は障害後初の営業日となるので、稼動確認のため通常よりも早く出社する。6:30だ。 - 6:30出社
稼動確認のため、通常よりも早く出社をする。6:30だ。
何も起こらない事を祈る時間。
並行して続報版の障害報告書を作成。恒久対策の詳細を詰める。 - 10:00障害報告
顧客の担当者には報告しているが、上席に報告が必要なため、改めて障害報告を行う。顧客の会社に出向き、報告を行う。お叱りを受ける。
まぁざっとこんな感じなんですが…書いているだけで胸が苦しくなってきました。
寝られないというのと、とにかくお叱りを受け続けるというのが、
肉体的にも精神的にもしんどいです。
そのため、できる限り障害をおこなさないようにするんですが、
どうしても起きてしまうもので、これは仕方がないです。
で、実際にはその後、社内向けのインシデント管理の報告や
恒久対策を行い対応としては終了となります。
恒久対策でも本番作業が必要な場合は、顧客への説明が必要になり、説明資料の作成が必要です。
顧客によってはそのタイミングでもネチネチといってくる場合もあり、精神的に病んでしまう人も中にはいます。
全部の障害がこんなに大変かというと、既知の障害も多くあり、
そういうわけでもないんですが、大まかな流れとしては同じになります。
メーカーの社内SEの場合の障害対応
一方でメーカーの社内SEの場合は下記のような流れになります。
- 深夜2:00障害発生
業務アプリケーションにて障害が発生。
- 月曜日10:00出社
通常通り出社。
- 10:10障害対応開始
社内から業務アプリケーションが利用できないと問い合わせを受けて調査を開始する。上司に報告。
- 14:00復旧作業
原因が特定できれば上司に確認をとって復旧作業を行う。
ハードウェア交換が必要な場合は、ベンダーに連絡をして交換作業を依頼する。 - 17:00障害報告書作成
作成できる範囲まで作成する。
終わらなかった場合は、翌日に作成する。 - 19:00帰宅
通常通り、帰宅する。
こんな感じです。
あっさりすぎてびっくりですよね。わかります。
一番の違いは社内向けのシステムであり、即時性を求められないという点になります。
上記の特性のため、徹夜して対応といったようなことは基本的にはないです。
そもそも24時間365日で監視をしていないので、休日に電話がなるというようなこともないです。
SIerにいたころは、休日であっても御構い無しに電話がかかってくるので、
休んでいてもいつも頭のどこかに仕事のことがあったような感覚だったんですが、
転職してからはそれが一切なくなったのが本当に大きな違いですね。
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